紫外線治療器ナローバンドUVB
治療に有効な紫外線だけを照射する特殊な装置を使用して治療を行います。
費用は3割負担で1000円程度です。
光線を照射する時間は数十秒から5分程度です。
アトピー性皮膚炎では痒みを伝える神経線維が皮膚の表層まで伸びており、その結果刺激に敏感となり症状が悪化します。
紫外線療法はこの伸びた神経を縮め、減らす作用があり、痒みを改善します。重症な方や硬く盛り上がった痒疹にも効果的です*。
週1回から始め、症状が改善してきたら月1ー2回でいい状態を維持したりまたは一旦終わりとします。
- アトピー性皮膚炎
- 掌蹠膿疱症
- 円形脱毛症
- 乾癬
- 尋常性白斑
* 紫外線の作用機序としては、免疫系に関しては①病因となるT細胞のアポトーシス②制御性T細胞の誘導③抗原提示細胞の機能抑制④T細胞からのサイトカイン産生の抑制⑤肥満細胞の脱顆粒の抑制があります。また表皮角化細胞、メラノサイト、線維芽細胞への様々な作用が知られています。